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Emacsが自動作成するファイルには、バックアップファイル、自動保存ファイル、自動保存リストファイル、ロックファイルと4種類のファイルがあります。
Gitなどのバージョン管理システムを利用している場合、ディレクトリごとに作成されるとうっとうしいのでこれらを保存しないか保存先を一カ所に変更する設定をします。
バックアップファイル
ファイルの最後に’~'(チルダ)が付いたファイルです。
(setq backup-directory-alist '((".*" . "~/.emacs_backup")))
上記の例では すべて(“.*”)のファイルを”~/.emacsbackup” ディレクトリに作成します。
一つ前のファイルだけでなく番号を付けて複数ファイルを保存したい場合は次のように設定します。
(setq version-control t)
(setq kept-new-versions 5)
(setq kept-old-versions 1)
(setq delete-old-versions t)
‘kept-new-versions’は過去5ファイルは残すという設定で、’kept-old-versions’に1を設定すると一番古いファイルは残すという意味になります。
自動保存ファイル
ファイルの前後に’#'(シャープ)が付いたファイルです。
Emacsが異常終了した時に、復帰できたら助かるので自動保存ファイルは作成します。
(setq auto-save-file-name-transforms '((".*" "~/tmp/" t)))
上記はすべてのファイル(“.*”)を “~/tmp” 以下に作成します。
自動保存リストファイル
ファイルの前に’.saves-xxxx’が付いたファイルです。
デフォルトでは’~/.emacs.d/auto-save-list’ディレクトリに作成されます。
作成の必要性がないので作成しないよう設定します。
(setq auto-save-list-file-prefix nil)
ロックファイル
ファイルの前に’.#’が付いたファイルです。
個人のパソコンを複数人で使うことはないので作成しないように設定します。
(setq create-lockfiles nil)